製造業が注目したいITトレンド~ IoB~

IoBとは?より働きやすい製造現場の実現や効率的な仕事の実現を期待できるIT技術

製造業が注目したいITトレンド~ IoB~

皆さんはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)という言葉を耳にしたことがあると思います。

しかし「IoB」という言葉にはまだ聞き馴染みがないのではないでしょうか?

そんな「IoB」についての解説をしていきます。

IoB(Internet of Bodies/Internet of Behavior)とは?

IoTが「モノとインターネットを繋ぐ技術」であるのに対して、IoB(Internet of Bodies/Internet of Behavior)は「人間の身体とインターネットを繋ぐ技術」のことを指します。

IoBの「B」は「Bodies(身体)」と「Behavior(行動)」の2つの意味を持ちます。IoBを活用することで、人間の動作や行動をデジタルデータとして追跡することが可能になります。

ヘルスケアの分野での活用が期待されていて、分かりやすい例としてはデバイスを人体に装着することで、心拍数や運動量、体温などを計測するといった活用方法が挙げられます。ペースメーカーなどを体内に埋め込むこともIoBの例と言えるでしょう。

上記のような「Bodies(身体)」に分類されるような身体的な収集されるデータを「身体データ」とすると、もう一方の「Behavior(行動)」の方で収集されるデータは「行動データ」と言えます。

  • 行動範囲などの位置情報
  • 1日の運動情報
  • Webサイトの閲覧履歴
  • ECサイトでの購入履歴

行動データの例として上記のようなものが挙げられます。

コロナ禍において、よく見られるようになったカメラを用いた体温測定感染経路を辿るための位置情報の追跡などもIoBの例です。

IoBの3つの段階

IoBには3つの段階があると言われています。

  1. ウェアラブル(定量化)
  2. 体内化
  3. ウェットウェア

第1段階:ウェアラブル(定量化)

第1段階の「ウェアラブル(定量化)」は、IoBデバイスを身に着けて身体データを収集・計測する段階のことを指します。

身近なものでいうとスマートウォッチなどが機器の例として挙げられます。個人の身体データを数値化して、可視化された情報を活用する段階です。例にも挙げられている通り、世界中ですでに実用化されているといえます。

第2段階:体内化

第2段階の「体内化」は、文字通りIoBデバイスを体内に埋め込んで利用する段階のことを指します。

体内に埋め込むという言葉だけを読み取ると、なんだか怖いイメージを持ってしまいますが、医療機器のペースメーカーなどもこの段階のIoBデバイスの一つです。

第3段階:ウェットウェア

第3段階の「ウェットウェア」は一番聞き馴染みがなく、よく分からないと思いますが、脳に直接IoBデバイスを埋め込んで利用する段階のことを指します。

「ウェットウェア」という言葉は「ソフトウェア、ハードウェアおよび生物学の混合物」のことを言うそうです。

まだこの段階には到達していないそうですが、研究は進められています。

製造業におけるIoTとIoBの活用

IoT(Internet of Things)の活用は製造業においても、IoTを導入することで室内の温度調整の自動化や人員・機械の稼働管理などの人の手では難しかった管理を自動的に行なうなど、生産性の向上させるための活用の場が多くなってきました。

IoBの技術にはセキュリティ上の問題や人体への影響などの安全性にまだまだ課題が残っている技術ですが、一方で飛躍的に成長する技術であるとも言われています。

製造業においてIoTの技術は「製造機器の情報」を収集・活用することで生産性の向上が期待できると言えます。IoBの技術になることで「人間の情報(身体・行動)」を収集・活用することで、より働きやすい環境や効率的な仕事の構築などを実現する手助けになり、IoT以上の効果が得られるかもしれません。

関連記事

情報化社会が進む近年。様々なモノがネットワークでつながるようになりました。スマートフォンやパソコンはもちろん、SNSによって人ともつながり、インターネットは今では欠かせない技術と言えるでしょう。 loTは、そんなインターネット[…]

製造業が注目したいITトレンド~IoT(Internet of Things)~

まとめ:IoBは発展途上中の技術

IoB(Internet of Bodies/Internet of Behavior)とIoT(Internet of Things)の違いは、端的に言うとインターネットと繋ぐ対象に違いがあり、IoTが「モノとインターネットを繋ぐ技術」であるのに対し、IoBは「人間の身体とインターネットを繋ぐ技術」のことをいいます。

IoBの技術にはセキュリティの問題や人体への影響などの安全性の面で課題があり、まだまだ発展途上中の技術であることが分かります。製造業においては、製造機器などの情報を収集し、そのデータを活用することで生産性の向上が期待できると言えます。

「多品種少量生産時代の生産管理システム・失敗しない3つのヒント」をプレゼント

「多品種少量生産時代の生産管理システム・失敗しない3つのヒント」プレゼント

多品種少量生産、試作、特注、一品物など種類が増えるほど管理が煩雑になり、生産管理システムを導入する会社が増えています。「システムが現場に合っておらず、ほとんど使われていない」そんな失敗を未然に防ぐポイントがわかります。